Simulators

[simulator] #

[simulator]テーブルでは、シミュレーション全体の設定と時間積分のアルゴリズムを設定します。

全シミュレータに共通して、シミュレーションに用いる浮動小数点数の精度と、境界条件の種類を指定する必要があります。

また、並列化を行う際もこの時点で設定を行います。

Input Reference #

Common Part #

以下のフィールドは全てのシミュレータに共通です。

[simulator]
type          = "MolecularDynamics"
boundary_type = "Periodic"
precision     = "double"
parallelism   = "OpenMP" # optional
  • type: 文字列型
    • シミュレータの種類を指定します。例えば、普通のシミュレーションの他に、焼きなまし法やエネルギー最小化などが選べます。
    • 選択できるシミュレータは"Available Simulators"を参照してください。
  • boundary_type: 文字列型
    • 境界条件の種類を選択します。具体的な形状はSystemで指定します。
    • "Unlimited": 境界条件を設定しません。シミュレーションボックスは無限大の大きさになります。
    • "Periodic": 直方体型の周期境界条件を指定します。
    • "PeriodicCuboid": 直方体型の周期境界条件を指定します。上と同じです。
  • precition: 文字列型
    • シミュレーションに用いる浮動小数点数型の種類を指定します。
    • "float": 32bit浮動小数点数を使用します。
    • "double": 64bit浮動小数点数を使用します。
  • parallelism: 文字列型(省略可)
    • 並列化する際の実装を選択します。省略した際は、シングルコアで実行されます。
    • "OpenMP": OpenMPを使った実装を使用します。
    • "sequencial": 並列化を行いません。省略した場合はこれが選択されます。
  • forcefield: テーブル型 (省略可)
    • 特殊な場合のためのフィールドです。
    • 使用例は、MultipleBasinForceFieldを参照してください。

Available Simulators #

  • MolecularDynamics
    • ごく通常の分子動力学シミュレーションを行います。
  • SimulatedAnnealing
    • 焼きなまし法を行います。
  • SteepestDescent
    • 最急降下法によってエネルギー極小の構造を探します。
  • SwitchingForceField
    • 指定した時刻に力場を変更するシミュレーションを行います。
  • EnergyCalculation
    • 与えられたトラジェクトリの各フレームでのエネルギーを、指定された力場で計算します。